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マッチングアプリで出会った人と、毎日メッセージを交わすのは楽しい時間ですよね。でも、まだ会ったことがない相手から「投資」や「お金」の話が出てきたら、少し立ち止まってほしいんです。警察庁は、こうした流れを「SNS型ロマンス詐欺」として注意を呼びかけています。
この記事では、警察庁の特殊詐欺対策ページ「SOS47」の「SNS型ロマンス詐欺」のページと、令和8年8月末の認知・検挙状況のお知らせをもとに、マッチングアプリで気をつけたいロマンス詐欺について5つのポイントで整理します。後半の、アプリでやり取りするときの自分ルールは、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点で警察庁の特殊詐欺対策ページ「SOS47」に掲載されている内容をもとにしています。数字は暫定値として公表されているものです。手口は変わっていくので、警察庁や都道府県警察の案内もあわせて確かめてください。
SNS型ロマンス詐欺とは
会わないまま恋愛感情を抱かせる
警察庁のページでは、SNS型ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリなどで出会った相手と、実際に会わないままやり取りを続けるうちに恋愛感情や親近感を抱き、金銭などをだまし取られる詐欺だと説明されています。
結婚や将来の話から投資へ
結婚に伴う資金調達などをにおわせて、暗号資産の購入や架空の投資を勧め、お金を振り込ませようとする流れが紹介されています。初めは利益が出たように見せかけ、出金しようとするとさらに送金を求められ、くり返しだまし取られる場合がほとんどだと書かれています。
被害の件数
令和8年8月末の認知・検挙状況(暫定値)では、SNS型ロマンス詐欺の認知件数は3,506件、被害額は325.8億円と公表されています。前年同期とくらべて件数は13件、被害額は2.5億円の増加とされています。
| 項目 | 令和8年8月末(暫定値) |
|---|---|
| 認知件数 | 3,506件 |
| 被害額 | 325.8億円 |
| 前年同期比 | 件数+13件、被害額+2.5億円 |
| 特殊詐欺全体 | 29,687件、2,360.7億円 |
ロマンス詐欺 5つのポイント
1. アプリから別のサービスへ誘導される
警察庁が紹介する手口の一例では、SNSやマッチングアプリでやり取りが始まったあと、ほかのサービスでやり取りするよう持ちかけられる流れが示されています。マッチングアプリで知り合ったあと、早い段階でLINEに誘導された場合は詐欺などを疑うよう呼びかけられています。
2. 「2人の将来のために投資を」
恋愛感情を抱かせるメッセージのあとに、投資サイトを案内されて勧められる流れが紹介されています。ページの冒頭でも、「2人の将来のために投資を」「あなたと結婚するためにお金が必要」は、だましの手口だと書かれています。
3. 出金しようとすると送金を求められる
さらに高額の投資を勧められ、出金しようとするとさまざまな名目で送金を要求されて、結局出金できないという流れが示されています。最後は相手と連絡が取れなくなるとされています。
4. 旅費や荷物の手数料も
仲良くなったあと、「会いたいから旅費を送って」「荷物を送るから手数料を払って」などと言ってお金をだまし取ろうとする例も挙げられています。投資の話だけが入り口とは限らないんですね。
5. ビデオ通話でも本人とは限らない
SNSに公開された写真や翻訳アプリ、AIなどを使えば、誰でも簡単に他人になりすまし、本人の音声や動画を作れてしまうと書かれています。チャットや電話、ビデオ電話で仲良くなっても、本人ではない人がなりすましている可能性があると注意されています。
5つのポイント早見表
| ポイント | 警察庁の特殊詐欺対策ページ「SOS47」の案内 |
|---|---|
| アプリから別のサービスへ誘導される | 早い段階でLINEへ誘導 |
| 「2人の将来のために投資を」 | 投資や結婚資金の話 |
| 出金しようとすると送金を求められる | 出金できず追加の送金 |
| 旅費や荷物の手数料も | 旅費・手数料の名目 |
| ビデオ通話でも本人とは限らない | なりすましの可能性 |
警察庁が紹介する実際の事例
結婚を約束した相手から立て替えの依頼
40代女性の事例では、英国在住の韓国人と称する男とSNSで知り合い、一度も会わないまま結婚を約束し、「仕事で必要な金を立て替えてくれないか」などと言われて、合計約500万円の被害にあったと紹介されています。
暗号資産の短期取引の話
40代男性の事例では、マカオ在住の30代独身を自称する相手とオンラインで知り合い、暗号資産の短期取引の話をされて、合計約700万円の被害にあったとされています。
マッチングアプリからネットショップ運営
50代男性の事例では、マッチングアプリで知り合った相手とSNSで連絡を取り合ううちに恋愛感情を抱き、インターネットショップの運営を勧められて、合計約3300万円の被害にあったと紹介されています。
為替アナリストを名乗る相手
マッチングアプリで知り合った為替アナリストを自称する相手から、「恋人になって一緒に暮らすためのお金を稼ぎたい」などとFX投資を勧められ、約1億5,000万円をだまし取られた事例も掲載されています。
被害者が加害者側にされることも
口座を使ったお金の移動
警察庁のページでは、「投資の手伝い」などと称して、被害者の口座に振り込まれたお金をほかの口座に送金させるなど、被害者がマネー・ローンダリングの道具として利用される事例もあると書かれています。
法律違反に問われるおそれ
こうした場合、組織的犯罪処罰法違反に問われることもあると注意されています。「手伝ってほしい」「口座を貸して」と頼まれても、応じないことが大切です。
投資詐欺のページもあわせて
ロマンス詐欺の入り口は恋愛や交際でも、投資を口実にお金をだまし取る手口が多いとされています。警察庁は、投資詐欺のページも確認して、だまされないためのポイントを覚えておくよう呼びかけています。
被害にあいやすい年代と名目
年代の傾向
警察庁のページでは、令和5年1月から令和6年7月までの被害について、男性は50〜60歳代、女性は40〜50歳代の被害がともに半数を超えていると紹介されていました。若い人だけの話ではなく、落ち着いた大人の出会いでも起きていることがわかります。
8割以上が投資を口実に
同じ期間の被害では、入り口は恋愛や交際でも、8割以上が「投資」を口実にお金をだまし取られていると書かれています。恋愛の話から投資の話へ切り替わったら、それがいちばん大きな注意サインです。
当初の接触ツール
被害の実態として、最初に接触したツールや、被害時に使われた連絡ツールごとの件数や被害額もグラフで示されています。マッチングアプリもSNSも、どちらも入り口になりうると考えておきましょう。
海外在住や専門職を名乗る
事例には、英国在住、マカオ在住、為替アナリストなど、海外に住んでいることや、お金に詳しい職業を名乗る相手が多く登場します。プロフィールの肩書きだけで信用しすぎないことも大切です。
振り込む前の一言
警察庁は、お金の話をされたときのチェックポイントに1つでも当てはまれば、お金を振り込む前に迷わず警察に相談してほしいと呼びかけています。「振り込む前」に相談できるかどうかが、被害を防ぐ分かれ道になります。
| 警察庁のページで紹介されている傾向 | 内容 |
|---|---|
| 年代(令和5年1月〜令和6年7月) | 男性50〜60歳代、女性40〜50歳代が半数超 |
| 口実 | 8割以上が投資 |
| 手口の流れ | アプリ→別サービス→投資サイト→出金できない |
| 相談先 | #9110、188 |
アプリでやり取りするときの自分ルール
ここからは、警察庁の特殊詐欺対策ページ「SOS47」の案内をもとにした、この記事の提案です。
会うまではお金の話に乗らない
実際に会ったことがない人からお金の話が出たら、それだけで立ち止まる、と決めておくと迷いが減ります。どんなに優しい言葉をかけてくれる人でも、振り込む前に一度手を止めましょう。
LINE交換は会ってからでも遅くない
アプリのメッセージ機能で十分にやり取りできるなら、LINEなどの交換は実際に会って安心できてからでも遅くありません。急かされたら、その急ぎ方自体を気にしてみてください。
投資の画面を見せられたら閉じる
「この画面を見て」「利益が出ているよ」と投資サイトを案内されたら、それ以上進まずに閉じるのがおすすめです。利益が出ているように見えても、画面の数字は相手が作れるものだと考えておきましょう。
誰かに話してみる
二人だけの秘密にしてほしいと言われると、相談しにくくなりますよね。でも、友だちや家族に話すだけで、冷静になれることがあります。一人で抱えないことが、いちばんの守りになります。
通報やブロックの機能を知っておく
利用しているアプリの通報やブロックの方法を、元気なうちに確かめておくと安心です。おかしいと感じたときに、すぐ使えるようにしておきましょう。
よくある質問
何人くらいが被害にあっている?
令和8年8月末の暫定値では、SNS型ロマンス詐欺の認知件数は3,506件、被害額は325.8億円と公表されています。
ビデオ通話で顔を見たから大丈夫?
AIなどで本人の音声や動画を作れてしまうため、ビデオ電話で仲良くなっても本人ではない可能性があると警察庁は注意しています。
少額なら送ってもいい?
警察庁は、お金の話が出たら振り込む前に、迷わず警察に相談するよう呼びかけています。金額の大小にかかわらず、まず相談してみましょう。
どこに相談すればいい?
警察相談専用窓口#9110、消費者ホットライン188などの電話窓口が案内されています。
口座を貸してと言われたら?
被害者がマネー・ローンダリングの道具として利用され、組織的犯罪処罰法違反に問われることもあると注意されています。応じずに相談しましょう。
投資の話はすべて詐欺?
すべてとはいえませんが、会ったことがない相手からの投資の勧誘は、ロマンス詐欺でよく使われる口実だとされています。一度立ち止まって確かめることが大切です。
LINEに誘導されたら詐欺確定?
それだけで決まるわけではありませんが、警察庁はマッチングアプリで知り合ったあと早い段階でLINEに誘導された場合は、詐欺などを疑うよう呼びかけています。
相手が日本人を名乗っていたら安心?
事例には、日本人女性を名乗る相手から投資を勧められたケースも紹介されています。国籍や名前だけで判断せず、お金の話が出たかどうかを目安にしましょう。
会ったことがない人からのお金の話は立ち止まるサイン
SNS型ロマンス詐欺は、アプリで出会った相手と会わないままやり取りするうちに、投資や結婚資金、旅費などの名目でお金をだまし取られる詐欺です。早い段階でのLINEへの誘導や、「2人の将来のために」という投資の話が出たら、振り込む前に#9110や188に相談しましょう。